2013年12月24日

平成25年を振り返って

平成25年を振り返って・・・
常日頃より、組合活動に御ご協力ご理解を賜り、深く感謝いたしております。

1、平成23年、24年の集中豪雨によって、漁場は未曾有の大被害を受け、鮎、アマゴ等の魚類は壊滅的被害を受け、未だにその影響は残っております。
 魚類回復のために、数年前より、発眼卵埋没、放流鮎の増量、産卵用親鮎の放流、(鮎卵約3億粒)人工産卵場の造成等々を実施しております。

2、今年の春先は、異常高温が続き、桜の開花が異常に早まり、天然鮎の遡上が同様に早く昇り、その影響で魚体が小さく心配したところでした。また、季節外れの遅霜で、お茶等の農産物が大被害を受け、水中のコケの発育にも悪影響を与えました。その後、空梅雨となり、天然鮎の遡上が、木枯の森辺りで停まってしまい、大変心配いたしました。

3、3年振りに天然遡上が回復しましたが、同時に、川鵜が大挙襲来し、今まで川鵜のモニタリングをしてきましたが、前例のない数量でした。
 各所に50キロ、100キロと稚鮎を放流しても、次の日には川鵜に食べられて全滅という状況で、川鵜駆除、防除対策も早めに実施しました  が、川鵜の食害は想像以上のものがあり、放流時期を遅くするしか方法が無い状況でもありました。

4、土砂の大量流入によって、渕等も埋まり、川床の砂利が堆積し、少しの雨量でも砂利が転がり、コケの発育が阻害され、鮎の生育にも悪 影響を与えました。

5、夏期は異常渇水となりましたが、安倍川本流は、2カ月間に渡って、豊漁が続き、微かながらも一安心した所でありました。

6、10月から災害復旧工事が大々的に実施され、期間の変更等々、要望致しましたが、流域市民の生命と財産を守る、災害復旧工事では、 組合も同意するしか選択の余地はありません。渇水発生を極力少なくする工法等々、お願いを致した所です。

7、全ての河道内工事(瀬替え)等には、多数の組合員が立会い、魚類の救出等々も実施いたしました。

 各方面には要望、陳情等々繰り返しお願いし、1日でも漁場が回復するように致しております。組合が実施する繁殖事業、漁場管理事業は、多額な資金が必要であります。遣り繰り算段して目一杯の所でやっております。
 遊漁者、組合員の皆様も、不平、不満のある事は充分承知しておりますが、組合は出来うる限りの努力を今後も続けてまいります。
 皆様方のご理解を賜りますよう、節にお願い申し上げる次第です。

安倍藁科川漁業協同組合
 代表理事組合長 伊久美正男
  

Posted by 安倍藁科川漁協 at 09:59

2013年12月19日

12月19日の記事


  

Posted by 安倍藁科川漁協 at 14:59鮎仔魚流下調査

2013年12月06日

鮎産卵状況調査報告

鮎産卵状況調査報告(平成25年12月6日現在)
1、下川原~丸子川出合周辺(約500m)
  多くの石に着卵が確認され、発眼して、萌(も)えております。多くの流化仔魚も確認されております。

2、東新田鉄塔周辺
  例年この周辺は多く着卵する場所ですが、今年も数多く着卵を確認いたしました。

3、藁科川バイパス下流から舟山周辺
  重機によって、人工産卵場を造成した場所です。数多くの産卵親鮎が見られ、順次着卵して、その面積も増大しております。


  シルトの多い場所は、河床が固く、着卵しておりませんが、河床の軟らかい砂利に着卵しております。
  現在各所において、災害復旧工事が実施されておりますが、産卵に悪影響を与える濁水等には、十二分な注意をお願いしております。
  また、産卵場の河道内工事に関しては、施工日の変更等々を合わせてお願いしております。
  1匹でも多く、来年の春先に天然鮎が遡上するように、努力しております。


安倍藁科川漁業協同組合
代表理事組合長 伊久美正男
河川委員長 小嶋芳郎
放流委員長 柏木伸一